10

 

里主コラム
コラム 91 機能性成分米
コラム 92 食生活のギアチェジ
コラム 93 コオロギ居にあり
コラム 94 閏長月
コラム 95 和歌三夕
コラム 96 茶事正月
コラム 97 大楠
コラム 98 アベノミクス解散
コラム 99 亥の月
コラム 100

千鳥

里主コラム 1~10 51~60  101~110  141~150
里主コラム 11~20 61~70  111~120  151~160
里主コラム 21~30 71~80  121~120  161~170
里主コラム 31~40  81~90  121~130  171~180
里主コラム 41~50  91~100  131~140  181~190

 

 
  • 機能性成分米

  •  聞きなれないお米の名前と思いますが、 お米には色んな特定機能成分を持ち合わせた品種があります。
     戦後の時代はお米をお腹いっぱい食べることが幸せでしたが、経済復興と共に二次産業・三次産業の発達で都市化が進展し、体力をあまり使わなくなり、合わせて食の多様化で、お米の消費量は1962年をピークに年々減少して現在では約半分に激減致しました。消費量減少に伴い減反政策が実施され、生産農家の高齢化が進み現在では平均年齢66歳、品種ではどの地域でも栽培可能なコシヒカリ全盛時代が過ぎ去りつつあります。地域の食文化にあった個性的な品種や特定成分を持つ品種の生産へと変革期を迎えています。品種限定の大量生産型から少量多品種生産型へ、生産者サイドから消費者ニーズに合ったお米の生産へと時代は動いています。
     高齢化の進展は健康寿命(健康上問題なく日常生活が送れる年齢)を男性が70.42歳、女性は73.62歳まで伸ばして、消費のボリュームゾーンも比例して高齢化して、健康維持に必要な機能成分を持つお米のニーズが高まって参りました。
     特に中高年は生活習慣病にかかりやすい年齢であり、健康に強い関心が有ります。政府も社会福祉予算が毎年1兆円規模で増大する現状に頭を痛め、予算圧縮の為にも国民の健康維持を図る手立てとして「食事のあり方」にスポットを当てています。
     主食のお米に機能性成分が含まれていると毎日の食生活から健康をサポートすることが容易に出来、所謂「医者要らず」で元気に暮らす利点が有ります。量を頂くのでなく少量でも目的に合わせた機能性成分を持つお米を頂く時代になって来ています。従前の只おいしいお米だけの時代から機能性成分を持ち合わせたお米への品種改良まだ緒についた所、時代の要請には追い付いていないのが現状です。
     弊里で生産販売している機能性成分米を申し上げますと、


  • *弥生紫(無農薬・黒米・糯)
    ポリフェノールを多く含み抗酸化作用が有り、老化防止や目の健康に良い。


  • *徳ばん(無農薬・玄米白米・大粒)
    米の表層部分アリューロン層が大きく栄養分が豊富。


  • *白宝(無農薬・玄米専用・胚芽が3倍以上)
    ギャバ(γアミノ酪酸:GABA)が多く、血圧調整作用、抗ストレス作用が有る。 


  • *高アミロース米(アミロース30~33%含)(来年度より生産開始)
    難消化性澱粉(レジスタントスターチ:RS)を多く含み、食後の血糖値低下など糖尿病
    予防や糖尿病患者様向けの特定用途米。

  •  

  •  などで、いずれも予約販売を致しております。
     通常米と異なり特徴のある成分を含んでいます。
     健康維持には食事と運動とストレス解消そして頭の体操(仕事や趣味)が必定です。
     ご自身の健康年齢を少しでも引き上げる為に、 先ずは主食のお米から実践されることをお奨めします。特に中高年の皆様には機能性米を上手に利用して健康保持に役立てて頂ければ幸いです。


  •  人生を謳歌し「刻楽:時を楽しむ」ことが私の願いです。 

  •  

ページトップへもどる

  • 食生活のギアチェジ

  •  高齢社会による社会変化は至る所で散見されます。
     端的に現れているのは人の動きの変化です。大病院や専門病院の待合室はどこも一杯、養護老人ホームや介護施設も施設不足から予約で満杯、方や学習塾は少子化の影響から縮小均衡を余儀なくされ、地方から東京へますます一極集中(人・物・金・情報)、地方は人口減に拍車がかかり疲弊しきって商業施設は往時の姿はなくどこも閑散としていつまで商売が持つのか心配するほどです。
     食べ物に関して申し上げますと、中高年の構成が増えるに従い量より質への動きが鮮明になって来ました。又、価格はさほど気にせず少量で安全、安心、健康によいものに気を配る消費行動が顕著です。
     しかし食習慣となると話は別です。中高年の方が若い時の食習慣に見切りをつけて、年齢に見合った食事メニューにギアチェンジをするのは並大抵ではありません。タイミングが遅れる場合が殆どです。
     食習慣を変更することが如何に大変か一例を上げて申しますと、糖分を控えめにしたいと考えておられる方が毎日間食にケーキや菓子を頂いていたのを止めようと思ってもなかなか止められません。それは現状変化を嫌うバイアスがかかっているからです。将来かかるであろう病気に目をつむり目の前にある好物を優先してリスクの少ない将来にフタをするのです。生活習慣病の大多数は発病して医者から食生活の改善を強要されて始めて取り組むのが普通です。つまり死亡率が高くなって(目前に近づくに従い)始めてギアチェンジをするのです。若い時は五体満足で消費カロリーも多く食事も沢山頂きます。 多少の暴飲暴食もすぐに回復する力を持ち合わせていますから、遠い将来の健康など眼中にありません。しかし中高年は基礎代謝量が歳と共に少なくなって若い時の延長で食生活を続けると肥満になり生活習慣病が待ち受けています。遠くの利益より近くの利益を最優先するのが人間ですから歳相応の食習慣になれないのが現実です。
     今一度毎日の食生活、特に中高年の皆様方は毎日の食生活が規則正しく栄養バランスのとれたものになっているか調べてみてはいかがでしょうか。「食事バランスガイド」や「食品成分表」を参考にされると良いと思います。
     現在は米の消費が少なすぎることから摂取不足の弊害が問題視されています。
     例えば、米に含まれる油にはγオリザノール(脂質)が含まれ免疫物質と結びついてアトピー性皮膚炎を防ぐ効果や、アディポネクチン(タンパク質)の分泌を強めて糖尿病を予防する効果があります。胚芽にはγアミノ酪酸が血圧調整作用し、弥生紫(黒米)が含むポリフェノールは抗酸化作用、老化防止などの優れた成分を持ち合わせています。お米はアミノ酸を豊富に含んでいますが唯一リジン(アミノ酸の一つ)が含まれておりません。
     これは豆類に多く含まれご飯に味噌汁が合うのは生活の知恵から生まれた先人の知恵です。
     豆腐、納豆など合わせて頂くことが如何に重要かお分かり頂けると思います。
     ギアチェンジの勧めと同時に手前味噌ですが無農薬で落ち葉堆肥や海藻類などの天然肥料と、飲料水に使用できる井戸水で育て上げた安心・安全な弊里の機能性成分米や伝統こだわり米を主食に迎えて頂ければ嬉しいかぎりです。
     但し、数量限定なのでご注文ご予約はお早めに。

  •  

ページトップへもどる

  • コオロギ居にあり

  •  「7月は野にあり」
     「8月は軒下にあり」
     「9月は戸口にあり」
     「10月は我が床に入り込む」
     と詩経(中国の最古の詩集)にあります。


  •  気温とともに塒を移動する秋を代表する虫です。
     その鳴き声は愛らしく、物悲しくもあり、人の心に共鳴します。
     涼しくなりやがて肌寒くなるに従いその声はだんだんと大きく聞こえます。
     其れもそのはずで、温かい所を求めて最後は家屋の内まで入って鳴くものまで現れます。
     眠っていると音色に寝るのが惜しいくらい聞き入ることもシバシバです。

  •  

  •  中国の唐の詩人 杜甫は
     促織甚微細(そしよく=コオロギ)(はなはだ)(びさいなるも)
     哀音何動人(あいおん)(なんぞ)(ひとをうごかす)
     草根吟不穏(そうこん)(ぎんずること)(おだやかならず)
     牀下意相親(しょうかに)(いは)(あいしたしむ)
     久客得涙無(きゅうかく)(なみだ)(なきを)(えんや)
     故妻難及晨(こさい)(あしたに)(および)(がたし)
     悲糸与急管(ひしと)(きゅうかんと)
     感激異天真(かんげきは)(てんしんに)(ことなれり)

  •  

  •  コオロギは何とも小さな虫であるが、
     その鳴き声たるや悲しみを帯び、人の心を揺り動かして止まらない。
     さっきまで庭の草の根元でせつなく鳴いていたのに、
     今は寝台の下で親しく語りかけるように鳴いている。
     長らく旅にある身の者は、涙なくてはいられまい。
     捨てられた妻ともなれば、寂しさ・せつなさで夜を越すことも辛かろう。
     どれほどもの悲しく切なく奏でられる琴や笛の音の調べとて、
     人の心を激しく打つこのコオロギの鳴き声には及ぶまい。

  •  

  •  と吟じています。
     又、白居易の漢詩「李十一の東亭に題す」に 
     相思夕上松臺立
     蛩思蝉聲滿耳秋
     惆悵東亭風月好
     主人今夜在鄜州
     相思うて夕べに松台に上って立てば、
     キリギリス(コオロギ)の思い、蝉の声、耳に滿つる秋なり、
     惆悵(ちうちやう)す、東亭、風月の好きを、
     主人、今夜鄜(ふ)州にあり。

  •  

  •  君を思いつつ、夕暮れ、松林の丘に登って立てば
     コオロギの悲しみと蝉の声が耳に満ちるーもう秋だ。
     さびしいのは、東亭の清風・明月はかくも素晴らしいのに、
     主人の君が今夜鄜(ふ)洲に出かけていることだ。

     

  •  と、いずれもコオロギの鳴き声が心琴にふれ、情緒有る音色に人は惹かれています。
     時代を問わず、人の暮らしの中にその音色と姿に魅了されています。
     

  •  大都会ではこの風情は未だ残っているのでしょうか?

  •  

ページトップへもどる

  • 閏長月

  閏年は皆様もご存知の通り4年に一度やってきますが、旧暦では閏月も有ります。
 今年はその閏月を旧暦9月に迎えます。
 旧暦の一年は地球の公転、一月は月の公転、一日は地球の自転から割り出しています。
 但し、年と月がズレるために年によって十三ヶ月で調整し、閏月を設けました。
 太陽と月と地球の関係を基に作られた太陽太陰暦(自然歴)が旧暦ですが、複雑で解りにくく、私どもは専ら旧暦の暦が頼りです。
 今年は閏長月(9月)があり、太陽暦(新暦)の10月24日が閏長月の1日で同(新暦)の11月21日が閏長月の29日で閏長月は終わりです。その後は神無月、霜月、師走となって今年の終りを迎えます。
 農業は自然と会話しながら籾蒔きや収穫などを行うために、今でも暦は旧暦を使用しています。その方が季節のズレが少ないので便利だからです。
 今年は収穫月が2度も訪れるのですから、収穫も2回あればこの上ないのですが、そんなはずはありません。それどころか今年は記録的な長雨と日照不足、2回の台風襲来と散々な年となって、早く長月が去ってくれないかと願うばかりです。
 反面、味覚の秋、行楽の秋、スポーツの秋と日本が一番華やいだシーズンでも有り、閏月で暦の上では二回楽しめる訳ですから大いに満喫して頂きたいものです。
 先日、リニア中央新幹線の着工が認可され、2027年開業に向けて来春には建設工事が始まります。開通年に私は80歳になっていますが、果たしてこの世にいるかどうか天のみぞ知ることですが、もし生きていれば地上10㎝に浮かんで時速500㎞で走るリニア新幹線を是非体感したいものです。名古屋から品川までの所要時間40分と日本の技術は世界一素晴らしいです。42年越しの研究開発は大変なご苦労があったと拝察いたしますが、技術者の皆様、関連業界の皆様に賛辞の言葉をお送りしたいと存じます。
 東海道新幹線が、1964年10月1日に新大阪から東京を3時間10分で開業した時を思い出します。
 リニア中央新幹線が開通する頃の行楽シーズンもきっと様変わりになっているでしょう。
 その頃は国際化の波が日本国中に浸透し、リニア中央新幹線には外国人が30%位は乗車しているのが常態化するのではないでしようか。車内では各国の言葉が飛び交い、共通語の英語で各国の人々と胸襟を開いて話しあう日本人の姿が目に浮かびます。その時閏長月をどのように説明すれば理解して頂けるか、ちょっと気が早いですが今から考えてみてはいかがでしようか。
 日本の秋が国際化する風情は想像するだけでも楽しいですね。

 

ページトップへもどる

  • 和歌三夕

 今年の夏の猛暑から開放されて、晩稲の稲刈りも終わりを告げる頃、空気が澄み渡って肌寒さが心地よく、夕暮れ時がそこはかとなく侘びしいもので、山の紅葉の美しさと対象的に西空が太陽の朱色で染まる夕焼け時はとりわけ日本人の心を打ちます。
 華やかな秋が暮れようとし、やがて厳しい寒さを向かえます。生命を守ろうとする動物達は冬支度に姓を出し食欲旺盛となって体力をつけて冬を乗り越えます。人は進化の過程で爬虫類から古い哺乳類そして現代人類に至りましたが、爬虫類の時代に作られた脳の「生きる力」と古い哺乳類の時代に作られた大脳辺緑系の「採食」と現代人類が持つ大脳新皮質の「情報処理機能」が三位一体となって侘しい情緒を感じているのではないでしようか。
 現代都市社会では空調設備が整い、衣類も豊富で、交通手段の車や電車、地下鉄などは暖房完備と自然とは隔絶した空間を得るに至っていますが、新たな脅威として新型インフルエンザやO157、PM2.5やエボラ出血熱、原子力発電事故による放射能漏れなど国際化がもたらす現代病や環境汚染は季節を越え、世代を超えて人の進化(新脳)を促しているようにも映ります。
 閑話休題、私は自然と対話しながら歩路を進めている職業柄、古風な人間の部類に入りますので、古人の「秋の夕暮れ」時を詠んだ三人の有名な和歌が思い起こされます。

 

藤原 定家
見渡せば 花も紅葉も なかりけり
浦の苫屋の 秋の夕暮れ

西行法師
心なき 身にも あわれは 知られけり
鴫立つ沢の 秋の夕暮れ

寂蓮法師
寂しさは その色としも なかりけり
槙立つ山の 秋の夕暮れ

いずれも日本人の心を見事に謳っています。


 現代人は寸暇を惜しんで秒単位の暮らし方をして、行く秋を惜しんでゆっくりと過ごす境涯にはありません。どこかのフレーズにあったように「そんなに急いでどこへ行く」ではありませんが、少なくとも人間は生死を分ける一冬を越す環境から解き放されたのですから、この素晴らしい「秋の夕暮れ」時を楽しむ心の余裕を持ちあわせてはいかがでしようか。

 

ページトップへもどる

  • 茶事正月

 柚子が黄色く色づくこの時節は、茶の湯の世界では冬の炉を開いて新しい茶壺の口を切って頂く口切りの時期です。
 

 私はいつもお願いしている宇治茶の三星園上林三入様の口切り茶をいつも点てて、行く秋を惜しみ、季節の移ろいを楽しんでいます。
 紅葉が盛りを過ぎて、これから村雨が容赦なく山の彩りを打ち消し、鮮やかな山の色彩から無表情な風景へと追いやる厳しい自然に向かいます。
 反面、私どもにとっては木の葉雨に山嵐が吹きすさぶお陰で、栄養分豊富な落ち葉が沢山積り、それを有りがたく頂戴して腐葉土にする季節でもあります。
 来年が豊作であることを願って、生き生きした元気な土を作る為に、山に分け入って落葉を集め、腐葉土堆肥を一年がかりで発酵させて完熟させる作業に取り掛かります。
 それまでの束の間の農閑期、壱刻の間合いを利用して無心になって茶を点てて、備長炭の炭火と南部鉄瓶の湯気と、お菓子の彩りと、お抹茶の程よい甘渋さが相まって、時を楽しみ、心を癒し、心を整えて、一年の締めくくりとします。
 今年は多難の年で長雨と日照不足、二度の台風で豊作は叶いませんでしたが、これも由として自然に感謝する次第です。
 何かと忙しい現代社会にあって、間合いはとても大事です。
 壱刻を割いて、お抹茶タイムやコーヒータイムにされてはいかがでしようか。

 

ページトップへもどる

  • 大楠

 この季節にはクスノキに黒い丸々した光沢のある実を沢山つけ、その実に鳥が群がります。熟して地に落ちるその前が美味しいとみえて好んで食べています。
 日本の巨木ランキング、ベスト10(環境庁:平成元年調査:第四回自然環境保全基礎調査、巨樹・巨木林調査)を調べてみますと、なんと楠が9本を占めていてあとの1本はエドヒガンだけです。1位の「蒲生のオオクス」(鹿児島県蒲生町)は幹周りがなんと24.22mもあるそうです。幹周り20mを超えるものが全国に6本も有り、10番目でも幹周りが17.1mも有り、ものすごい巨木になる樹木です。
 関東以西の温暖な地域に自生する常緑樹で、古代よりご神木として点在していて、古事記にも「枯野」とその名が記されています。樟脳の原料として防虫剤に広く使用されている樹木で、母がタンスに沢山の樟脳を入れて和服に虫がつかないように気を配っていたのを思い起こします。長寿木であることから長生きにあやかりたいと願って各地の神社で好んで植えられています。

 

 私共の地域では樹種を問わずどんな樹木でも50年以上する樹木は神が降臨すると言い伝えられ切ってはいけないとされ、やむなく切るときには神主様にお神酒を注ぎお祓いをして頂いてから、切る者に厄病がかからないようにします。随分前になりますが神社の松の老木を切り倒した人がその後に亡くなった事があります。お祓いをしなかった罰があたったと専らの噂でした。山林の巨木も同様に木挽さんが切る前にお神酒を注ぎお祓いをしてから行います。木挽さんは山伏の方が殆どで、神主と同等の位なので木挽さん自らが神聖にお祈りしてから作業にかかります。
人の命は高々100年程度、樹木は数百年から数千年を生き抜く力を持っています。屋久島の縄文杉に至っては7000年以上を生き抜いて今も私共にその容姿を誇っています。
そんな巨木(自然)に逆らって人間がその生命を断つことは大変心の傷む行為で、命の尊さを肌で感じ思わず躊躇します。その思いにかられてお祓いをして許しを請うのですが、現代社会は何かと利得に奔り、人の都合で自然に逆らいがちです。
アマゾンなどでは原始林を切り開いて開発が進んでいますが、CO2を吸収してくれる大切な森林を容赦なく切り倒し、地球温暖化を加速し砂漠化の一因ともなっています。天罰が下っても当然の報いと言わざるを得無いのではないでしょうか。


 皆様の地域にもきっと巨木があると思いますが、地球環境保全の為にも樹木を大切に育て増やしてゆく努力をし、「自然のバランス」を崩さないようにお願いしたい所です。
その善行は巡り巡って人間に幸せを与えてくれる大切な「木」ですから。

 

ページトップへもどる

  • アベノミクス解散

 11月21日、安倍晋三内閣総理大臣はアベノミクス政策の是非を国民に問う解散を行いました。消費税10%を1年半ずらして金融、財政、成長戦略の三本の矢で景気回復に全力で取り組み、デフレを脱却して成長軌道に乗せることを表明しました。
 

 そもそも消費税増税は前民主党野田佳彦首相と前自民党党首谷垣氏と公明党による三党合意で2014年4月に8%、2015年10月に10%へ引き上げることで決定しおり、民主党から政権を奪還した自民党安部首相は元々総理大臣になる前から消費税の増税には反対であり、20年に及ぶデフレからの脱却にはむしろ減税のほうがより効果的であることを理解されていたようです。総理になられてからは増税後の処方箋として、やむなく日銀の人事にリフレ派の黒田東彦総裁や岩田副総裁を据えてインフレ目標2%達成期間2年を掲げて大胆な金融緩和政策に乗り出しました。回復軌道に乗りかかった矢先、予定の4月に消費税を8%に引き上げ、駆け込み需要の反動から、GDPは4-6月期-7.3%、7-9期-1.6%(ほとんどのエコノミストが+2%前後を予想)と二期連続大幅マイナスに沈んで消費マインドは上がらず、デフレ脱却の正念場を迎えるに至り、日銀は第二弾の電撃的追加緩和を発表してテコ入れを計った所です。
 この一連のリフレ政策を推進するか否か国民の審判を仰ぐことになるのですが、一票を投ずるにあたり今後の経済政策はどうあるべきか判断する上で参考になる本が11月19日にPHP研究所出版から出版されました。
 「アベノミックスの逆襲」で著者は元大蔵官僚の高橋洋一氏です。
要約すると
1,財務省、族議員、新聞社、経済界、中央官庁、日銀、地方議員・地方自治体は増税賛成で、あらゆる手段を講じて増税を企てている。
2,高橋氏はむしろ減税をして経済を活性化させる。
 少なくとも3年間くらいは軽減税率で消費税を5%にするか、せめて8%のまま据え置く。そうすると再び経済成長が始まって二回目のアベノミックス効果が出てくる。金融緩和しながら増税することはアクセルとブレーキを一緒に踏むようなもので常識的でない。
3,安倍首相も理解されておられる。

 

と数式を用いて解りやすく述べておられます。

 詳しくはご購読の上ご判断を願うとして、肝心なことは増税賛成派のロジックに惑わされないことで多くの国民がアベノミックス政策の恩恵受けるまでに2~3年のタイムラグが有り、この政策が中断すると又デフレに逆戻りして、国民の大多数が厳しい生活に追いやられる羽目になりかねません。今はこの政策を完遂して早く憂鬱な下り坂経済から脱出することではないでしようか。

 

 何はともあれ、選挙権を行使して、ご自分の意見を国政に反映させることが一番です。
 投票には必ず行きましょう。

 

ページトップへもどる

  • 亥の月

到来の亥の子を見れば黄な粉なり
            漱石


 12月1日は旧暦(神無月)10月10日、旧暦の10月は亥の月です。
 江戸時代からの風習に、黒胡麻入り、栗入り、小豆入りの黄粉をまぶした三色餅を作って無病息災、 子孫繁栄を願う所謂、亥の子餅を食べる行事がありました。
 現代に至ってはその風習も廃れ、知る人も殆ど無く、現代っ子は美味しいケーキや洋菓子類や、多種多様な和菓子が好物で、きっと三色餅などお出ししても見向きもしてくれないことでしょう。
 昔の人は寒の寒さを乗り切る為に、日本の食材の中から手頃で高カロリーなものを考案し子供たち、お年寄りの健康を気遣って心をこめて作り、力をつけて貰ったことと思います。
 現代社会は世界中のグルメを現地へ出向いて頂く機会も多く、又宅配で購入する手段が整っていますからネットで気軽に欲しい物を購入することが出来ます。当然舌も肥えて、むしろ肥満など生活習慣病が問題となっています。都市化された生活環境の中で運動不足と食生活の偏りが相まって大人だけでなく児童生徒まで肥満が増え、自然を克服する為の食事から、目の前にある美味しいご馳走をコントロールする精神修養的食事が要求されるダイエットの時代となり、皮肉なものです。児童生徒の肥満が10%を超えている地域も多発しており食生活の改善が望まれる所です。少子化の上に不健康の児童生徒が増加し、成人病、高齢者介護医療と合わさって医療介護制度がますます窮地に立たされています。
今後も都市人口比率は増加するでしょうから、教育政策や都市政策も含めた広い視野に立った食生活改善を検討するべき時ではないでしょうか。
 私どもの住む地方では亥は亥でも猪の害が多発して、農作物を荒らし問題になっています。
 猪だけでなく、鹿、猿の害も甚だしく、猟友会のハンターの数が激減していることから駆除もままならず頭を抱えています。
 クリスマスが近くになってケーキ屋さんが繁盛する時節ですが、都市も地方も「亥」月を違った角度で眺めると風景も変わるものです。
 人間は近欲、遠くの利得より優先するのが人情、難問を解くのはご自身の考え方次第です。
身に覚えのある方は頑張ってください。

 

ページトップへもどる

  • 千鳥

 冬の渡り鳥「千鳥」が海や河川の干潟に沢山飛来して賑やかなものです。
 昔から人と千鳥は生活に密着し、情緒的な関係にあります。
 浜千鳥、磯千鳥、小夜千鳥、遠千鳥、友千鳥、千鳥足、千鳥格子、千鳥縫い、などの言葉で表され、足あとの幾何学模様を建具、縫い物、果ては歩き方まで暮らしの中に取り入れられた実に愛らしい鳥です。
 その昔の万葉集には22首、新古今集には10首も詠まれています。
 私が小学唱歌で習った「浜千鳥」は今でも心のなかに残っています。


作詞 鹿島 鳴秋
作曲 広田 龍太郎 (大正8年)
♪ 

青い月夜の浜辺には
親を探して鳴く鳥が
波の国から生まれでる
濡れた翼の銀の色

夜鳴く鳥の悲しさは
親をたずねて海こえて
月夜の国へ消えてゆく
銀のつばさの浜千鳥

 

歌謡曲では「別れの磯千鳥」
作詞 副山 たか子
♪ 

逢うが別れの はじめとは
知らぬ私じゃ ないけれど
せつなく残る この思い
知っているのは 磯千鳥


 いずれも何故か哀愁を帯びた歌詞ですが、寒さの中で一生懸命に餌を探している千鳥に心情を映しとり、見事に日本人の心を捉えた名曲で、今も歌われ継がれています。
 四季の中で暮らす繊細な心から生まれた詩歌は、国民性でしょうか。
 皇居西側の千鳥ヶ淵は、春にはソメイヨシノなどの桜が満開になって多くの方の目を楽しませてくれます。この付近も昔は干潟があって沢山の千鳥が餌を啄んでいたことでしょう。
 今は大都会の真只中にあって、皇居のお堀として美しい風景を人々の心を癒してくれています。
 冬の風物詩として欠かせない渡り鳥に感謝します。

 

 コラムも100回目の節目となりました。

 

ページトップへもどる