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コラム 191 初雪
コラム 192 ボラィティリティ指数(VIX)
コラム 193 平昌のメダリスト
コラム 194 欲望のメカニズム
コラム 195 棚田
コラム 196 飯屋
コラム 197 吸花
コラム 198 山桃
コラム 199 梅雨の晴れ間
コラム 200

コラム200話

 

里主コラム 1~10 51~60  101~110  141~150  191~200
里主コラム 11~20 61~70  111~120  151~160  
里主コラム 21~30 71~80  121~120  161~170  
里主コラム 31~40  81~90  121~130  171~180  
里主コラム 41~50  91~100  131~140  181~190  
 
  • 初雪

     先日、徳島の平地が珍しく雪景色となりました。
     当日の気温が最高気温5℃最低気温-1℃(翌日-3℃)はとても寒い一日で、夜間に降った雪のために交通機関がマヒ状態、徳島市とその郊外にある加賀須野大橋と末広大橋は凍結のために閉鎖、幹線道路が閉鎖とあって大渋滞が半日ほど続き、通勤車をはじめ運送業者など大変な思いをした一日でした。
     そんな中、昨年作った吊るし柿越しに屋根に積もった雪景色に思わずパチリ。

    里主191初雪と吊るし柿

     また、バラの盆栽にも雪が積もってなかなかの風情、ちょっとバラが可哀そう。

    里主191初雪とバラ盆栽

     徳島の大渋滞が夜7時のNHKの全国放送で放送されましたが、四国の平地では珍しい風景で、その日と翌日に寒波が居座ったために大変な思いをした2日間でした。

     北国にお住まいの方は笑われるかもしれませんが、雪(寒さ)対策は全くとられていませんから、パニックになるのも仕方がないことと皆諦めています。
  •  

  • ボラィティリティ指数(VIX)

     その変な名前の指数は何?と思われるでしょうが、実は商品取引で値動きから投資家心理をはじき出した指数です。
     別名、恐怖指数ともいわれて通常は10から20くらいの中を行ったり来たりしています。


  •  先般、アメリカ10年物国債の金利が目先の高値を突破して次の高値(3%台)を伺う動きが出て、それを嫌気した投資家が一斉に株を売り、米ダウ工業株30種平均が一日で665$下げて急落しました。 その時のVIX指数は50まで跳ね上がり、投資家心理がいかに恐怖感を味わったか分かります。


  •  過去では2008年のリーマンショックの時は過去最高値の89.53をつけて恐怖の大きさを物語っています。


  •  株をやっている者にとって相場(値段)は人の心理を微妙に変化させて、それが群集心理を伴って数倍数十倍のエネルギーとなって相場を乱高下させます。
     それを傍観者として観る分には心に負担がかかりませんが、その渦中に居る者は大変な心の負担を伴うものです。


  •  農業でも「台風襲来」で低気圧が猛烈に発達して900Hpなどの巨大台風が発生して、しかも予想進路が当地(徳島)を通過する予報が発表されると恐怖指数がグンと上がります。
     それまで一生懸命作ってきた稲が収穫前に全滅にあうわけですから、たまったものではありません。かといってどうすることもできず、運を天に任す以外に方法は有りません。
     そんな時は人命第一で後はケセラセラです。
     台風一過の晴天の下で後片付けに追われ、また一から来年にかける気持ちに切り替える事になりますが口惜しい限りですが、毎年リセットできるわけですから思い様です。


  •  物事にはリセットできない事もあり、そんな時こそVIXの高まりは計り知れません。
     しかし、人間は本能的に「忘れる」ことを身に付けていますから、「時間」が「癒し」てくれ時間の長短はありますが自然にほぐれていきます。
     農業を営む者にとって「忍耐」は備わっていますから、「待ちの姿勢」で自然と向き合い、時が来るまで急がず騒がず過ごします。


  •  世の中と付き合うには、時間軸を大きくとって遠目から眺めるに限ります。

  • 平昌のメダリスト

     冬季五輪が閉幕、日本選手は大活躍して金メダル4、銀メダル5、銅メダル4、 合わせて13を獲得、それに続く入賞も43と素晴らしい成績を収めました。おめでとうございます。


  •  歴代最多のメダル獲得は選手の皆様がたゆまぬ努力をし、スタッフの皆様のサポートと、ご家族の深い愛情、各団体の御尽力と地域の皆様のご声援、そして国民の皆様の熱烈な応援が有って成し得た成果です。
     特にメダリストの方々ではフィギアスケートの羽生結弦氏は4か月前に右足首を負傷して出場も危ぶまれた中での金メダルは筆舌にしがたいものが有ります。
     前回5位に終わったスピードスケート500mの小平奈緒さんは単身オランダに修行に出かけ基本からやり直し欠点を克服して見事五輪新で金メダル、それに加えて競技の後を滑る大本命の韓国の李相花さんの滑走を前に喜びに沸く観衆に静止を求め、同じリンクの状態で競技が行える様配慮をしたことです。滑走後2位に終わり涙する李相花さんを労り、共に国旗を持ってリンクを廻った光景はスポーツを通して国際人として人間愛に溢れる光景でした。自分を「求道者」として短距離スケートに人生をかける姿は心身ともに美しい人です。


  •  スノーボード・ハーフパイプの平野歩夢氏は昨年4回転で転倒して大けがを負って選手生命も危ぶまれたが見事に復活して、五輪で初めての4回転を連続2回成功させ優勝するかと思われたが、直後に滑った米国のホワイト選手が同じ4回転を決めて僅差で逆転、金メダルを逃しました。ホワイト選手は顔などに大けがを負って奇跡の復活劇となりました。


  •  チームプレィで光ったのが女子団体パシュート、高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、 菊池彩花の皆さん、金メダリスト4人を揃え個人の力では圧倒的に強いオランダチームを相手に一糸乱れぬ走行で風圧を避けチーム一丸となって走行し競り勝って金メダルを手中に収め、素晴らしいチームを印象付けました。


  •  もう一つチームプレィで光ったのが女子カーリング、ベスト4に勝ち残り優勝進出戦で韓国と延長戦の末惜敗、日本チームは欧州1地位の実績を持つイギリスと対戦しチームの笑顔と結束力で勝利し銅メダルを獲得しました。本橋麻理さんが12年前に立ち上げた北海道北見のチーム、藤沢五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、そして本橋麻理の皆さんが念願のメダルを手にし万感こみ上げて涙しカーリングをもう一段の高みへと話され、夢はもう次に向かっていました。


  •  最後にメダルを取った新種目女子マススタート、トップを行く強豪国オランダのスハウデン選手の後ろにピッタリとついて最終コーナーで一気に飛び出した高木菜那さんが初代の金メダルリストとなりました。小柄な体格をハンディーとせず逆に風除けに大柄なオランダ選手を利用した頭脳的な走法で韓国の金ボルム選手の二人を尻目に堂々のゴール、自分を生かした滑りは見事なものでした。

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  •  究極に取り組んだアスリートの皆様方に心より敬意と祝意を申し上げます。

  • 欲望のメカニズム

      人は欲望にかられやすい動物で、いろんな欲に誘われますがその一つに金銭欲が有ります。


  •  仮想通貨ビットコインに魅了されて人々が群がり価格が幾何級数的に押し上げられ、そうする間に投げ売りが始まり急落してニュースでも大々的に取り上げられました。


  •  昔、大阪堂島に米会所が有り、日本国中から年貢米が集まる堂島浜で現物取引(正米取引)と先物取引(帳合米取引)が行われ、証拠金(敷銀)を積めば先物取引ができる世界で初めての市場が開かれていました。豊作や凶作などいろんな要因から暴騰暴落を繰り返し人々は一喜一憂して相場の格言が生まれ、相場の神様と言われた本間宗久のような成功者まで現れました。


  •  最近では経済学の中に心理学を取り入れた行動経済学なるものが脚光を浴びていますが、そのメカニズムに興味が沸き、その種の本を読んでいますと、脳の構造に起因するらしいことが解りました。

  •  脳の中心部(1)は基本的欲求を、大脳辺緑系(2)は感情や闘争、採食などを、その外側の大脳新皮質(3)は目、耳、体表からの情報処理をそれぞれ受け持っていて、人の進化の過程から古い時代から受け継がれた脳(1)(2)と新しい時代に作られた脳(3)は違った行動をするらしいのです。
     それによると感情(1)(2)が理性(3)を超越して支配するようです。


  •  ですから株が暴落すると恐怖や危機を感じて理性的な判断を飛び越えて感情が支配し、投げ売りの行為に走るのです。また暴騰すると衝動買いに支配されて早く買わなければ乗り遅れると脳から指令を受けて高値掴みをしてしまいます。


  •  人間である限りこれから逃れる手段は不可能ですから、株をされている方に尋ねてみるとほとんどの方は損をしています。儲けている方が少ないのは当然のことと理解できます。

  •   今、それをリカバリーする為にAI技術を駆使してコンピューターの力で儲けようとした動きが観られますが、はたしてどれくらいの確率で儲けておられるのか興味深いところです。
     因みに従来の人の判断で儲かっている確率は20%が良いところです。
     株式市場で勝者となられた方は、株をよく研究した上で非人間的に冷静沈着、冷徹に相場を読み、時間に耐えられる人ですから、その世界に身を置いてビリオネアになられた方々は、その意味からも尊敬に値する立派方々です。私にはとてもできない相談ですが・・・。

     

    • 棚田

        日本の各地ではその昔、少しでもお米を作ろうと急傾斜の山間地・中山間地を開墾して猫の額ほどの田を耕作して棚田が出現しました。
       現在では小面積で機械化が難しいことから放棄され、作り手が無く原野に戻りつつある地域が増えています。


    •  牧歌的な風景が都市に住む方々に好まれて観光地として保存しようとする動きもありますが、維持管理となると並大抵のことではありません。
       観ることと農家の重労働と天秤にかけると、アンバランスの是正をだれが補うのか難しい問題に直面し暗礁に乗り上げます。
       世界に目を向けてみますと、東南アジアでは現在でも棚田で米を作りながら、厳しい生活を強いられている人々が沢山おいでになります。


    •  例えば、ベトナム北部の山岳地帯、中国との国境の町ラオカイから百数十キロ奥地ソンラは少数民族が暮らす村、亜熱帯で雨の多い地域、家は草屋の高床式、焼き畑農業でトウモロコシと炭焼き、山々を切り開いて作った水田で米を生産して細々と生計をたてています。
       その棚田は想像を絶する景観です。
       一度行ってみたい所ですが何分遠くて首都ハノイから2日がかり、5百数十キロもあり悪路と重なって二の足を踏む辺境の地です。
       健脚をお持ちで時間が許せる方で、棚田に興味がおありの方にはお勧めです。
       但し、天候が許せばの話しで、よほど天候に恵まれないと全景は観ることが出来ません。
       又、田植えの時期や収穫の時期なども考慮に入れなくてはなりませんからご注意ください。

 

 

  • 飯屋

     前回、棚田のお話をしましたが、食堂の原型と言っても過言でないお店をご紹介します。
     ベトナムの山間ではお粥を売っているお店が有ります。
     それも車が行き交うことが少ない閑散とした真新しい高速道路沿いにですから驚きです。
     きっと路肩に車を止めて粥飯を頂くのでしょう。日本では道交法違反となりますからサービスエリアのお店に立ち寄るしかありませんが、とても考えられない立地です。
     参考までに、山道の生活道路を分断して高速道路ができた為に地域の方はガードレールを乗り越えて往来し、物資を運んだり仕事をしているそうです。

     気候風土が変わると主食の文化もかなり趣が異なります。
     コメ関連で都市部の米屋さんも紹介しますと、日本と違って量り売りです。
     1㎏単位の値段で表示されていますが、日本円で約50円から85円くらいで販売されています。
     すべて長粒米で細長い形をしています。
     米の生産も3期作ですから田植えの田んぼの隣で稲刈りする風景が普通となっています。
     熱帯地方の気候風土から、お米は油で炒めたり煮たり蒸したりと多彩で、日本で春巻きに使う小麦がお米で、いろんな野菜にハーブとドクダミを加えてお肉や魚を加えて丸め頂くのがとっても美味しく私は気に入っています。
     写真を見てピザと思って注文するとお米をつぶして炒めた生地にイカと野菜が乗っていてびっくりしたことを思い出します。

  • 吸花

     梅雨の走りを思わせる時候を迎えていますが、この時期に咲く雑草の一種で白色の花をつけ爽やかな香りを漂わせる蜜花が有ります。 
     雨上がりの翌日は特に瑞々しい可憐な花が匂いを放って、心を穏やかにしてくれます。
     私が幼少の頃は戦後間もないこともあって食べ物も限られていて、特に甘いものは貴重でしたから、自然界にあるもので甘いものは御馳走でした。
     その中に正式名称は分かりませんが、私たちは「吸花」と呼んでいた蔓草が有ります。
     藪の低木に這う雑草で、花は始め白く筒状で開くと華やかな表情になり、熟すと黄みからオレンジへ変化して枯れます。開花した白い花だけを摘み取り、根元を噛んで吸うと優しい蜜の味とさわやかな香りが口中に広がり、ささやかな甘みは子供心にも幸せを感じた思い出が有ります。


  •  昨日夜半から降った雨が毎日通う小道にお湿りをもたらして、あの懐かしい香りが風上から漂い、その「吸花」の存在を知らせていました。ミツバチなど昆虫に知らせて受粉を促しているようですが、その前に少し頂くこととして香りに誘われるまま小さな花が満開の「吸花」にたどり着き、新鮮な白い花を摘み取って久しぶりに吸ってみました。
    「そうそうこの味、この味」思わず笑みがこぼれて、懐かしい味とその当時の童の面々が走馬灯の様に思い出されました。


  •  モノがあふれる時代にあって、無い時代の自然の味に心を魅かれた思いです。

 

 

  • 山桃

     懐かしい味(甘み)の話しをしていますが、梅雨時に思い起こす甘い果実に山桃が有ります。2年程前にヤマモモ漬けの話しをしましたが、今ではほとんど食べられなくなった甘みと酸味が程よく調和した季節の味です。


  •  幼少期、梅雨時の2週間ほどの季節限定のごちそうと言えば山桃のイメージが五感に焼き付いていましたから、久しぶりに山に出かけて頂いてみることにしました。

  •  早々に赤黒く熟した実を一つ手に取って、持参したお塩をほんの少しつけて頂くと「やっぱりこの味」・・・昔を思い出すのと同時にこんなに酸っぱい味だったのかと、過去のイメージと少し違和感を覚えた次第です。

  •  さすがに二個目には触手が動かず、ただ沢山実って誰も見向きもしない山桃の木を眺めて、グローバル社会の只中にあって、ネット販売で簡単に世界の甘みを入手できる良い時代あっても、この地でしっかりと育っている山桃に感謝し、また時代が変われば嗜好も変わり 日の目を見ることも無きにしも非ず、「ガンバレ」と言って口中に残る懐かしい味の余韻に浸りながら後にしました。

  • 梅雨の晴れ間

     梅雨も半ば頃となり夏空が待ち遠しい時節ですが、雨と曇天から久しぶりに解放されて、巻層雲の雲間から青空が望めました。
    丁度その間隙を割くように旅客機が飛行機雲を従えて西から東に飛行して、とても気持ちよさそうです。
    高度約7000m、 東京便だから約1時間後には羽田に着陸するのでしょう。
    徳島上空は飛行ルートにあたりますから夕刻のラッシュ時に見上げると上空には5~6機は行き来しています。私も時々飛行機に乗りますが、特に国際線からの帰国時には上空から徳島を眺めて「日本に帰ってきた」と感慨に浸る瞬間でもあります。
    地球は本当に狭くなったものです。

     所で、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)は小惑星探査機「ハヤブサ」で2010年6月に小惑星「イトカワ」のサンプルを持ち帰ることに成功しましたが、今回はその後継機「ハヤブサ2」を2014年12月に打ち上げて「小惑星Ryugu」のサンプルを持ち帰る計画で、往復52億Kmの壮大且つ精密なスケジュールを実行中です。21日の発表によると惑星までの距離が100Kmまで迫っていて惑星の映像が公開されています。大変な技術力です。
    成功して無事帰還することを願うばかりです。

    • コラム200話

       コラムを書き始めて今回で200話の節目を迎えました。
       月に3回程度なので早いもので5年余りになるでしょうか。


    •  当地域は1300年前に奈良平城京へ「黒米」を上納した史実が同地長屋王跡地から出土した木簡から確認されていて、とても由緒ある土地柄だと自負しています。
       節目の200回にちなんで200年前の日本や世界はどんな時代であったのか年表を開いてみますと、日本は江戸時代「文政元年」にあたります。
       英国ゴルドンが浦賀に来航して通商を要求して開港を迫り、 伊能忠敬、司馬江漢が亡くなった年です。
       世界ではフランスがヨーロッパに加盟して5か国になった年、スペインからチリが独立した年であり米国では星条旗の星が20個になった年になります。
       文学芸術面では「フランケンシュタイン」が出版され「Stille Nacht」初演された年でもあります。
       もう少し広げて太陽系の話しになりますと、金星が木星面を通過した年で、その後に惑星間の通過が見られるのは2065年だそうですから数百年単位の壮大な出来事です。
       果たしてこれから200年後はどんな世界が待ち受けているのでしょうか。
       ロマンを掻き立てられるところですが、人生125年、狭い地球から飛び出して惑星間を宇宙旅行し、国境の概念が取り払われて地球国と自治州(各国)になるかもしれません。
       1~3次産業の完全自動化と、4次産業の発達から人類の仕事も創造性豊かな領域に限定され、人生の価値観も今とは全く異なっているかも・・・。
       などと未来を想像するだけでも楽しくなります。


    •  但し、「トゥキディデスの罠」というのが有って、過去1500年の間で既存の超大国に後発の大国が挑戦した例が15回あって、内11回は戦争が起こっています。率にして73%の確率ですから高危険度です。現在の超大国はアメリカですがそれに対する大国は中国です。前々回はドイツがイギリスに覇権を求めて1次・2次大戦を起こしましたが、その後イギリスからアメリカへは平和裏に交代がなされました。次回はどうなることでしょうか。
       それによっては先ほど申し上げた明るい未来もかなり趣を異にするかもしれません。
       年齢的に危惧する必要はないのですが、後世の人々にとっては大変悩ましい大問題です。