里主コラム17

コラム 161 謹賀新年
コラム 162 ふっくら雀
コラム 163 エンゲル係数
コラム 164

椿と水仙

 

里主コラム 1~10 51~60  101~110  141~150
里主コラム 11~20 61~70  111~120  151~160
里主コラム 21~30 71~80  121~120  
里主コラム 31~40  81~90  121~130  
里主コラム 41~50  91~100  131~140  
 
  • 謹賀新年

     新年明けましておめでとうございます。


  •  今年の元旦は穏やかな日和に恵まれて良き初春となりました。
     農業を生業にするものにとっては自然現象(天候)が平穏であることが一番です。
     毎年「お正月さん」をお迎えして、願うことは「家内安全」「豊作祈願」に尽きます。
     そして心の中でお唱えする文言は「無事であります様に」と決めています。


  •  天候とは裏腹に、世界の政治経済情勢は不確定要素が多く、波乱の年明けになるとメディア等が報じています。確かに、トランプ次期大統領の政策、中国不動産バブルの行末、ロシアの政策、イギリスのEU離脱、国際テロ、中東紛争情勢など問題山積です。 その上に天変地異が起こるかもしれませんから、そんなことを考えていると夜も眠れませんから、ケセラセラで過ごすことが肝要と思っています。(笑)
     方や明るい話題はIT、IOTの進化からい多分野に渡りイノベーションが生まれて、社会が劇的に変化する時代の入り口に差し掛かって、自動運転などはその代表格になりそうです。


  •  私事ですが今年古希を向かえる年(昔は数え年)になり、思い起こすと人生山あり谷あり、多くの失敗を重ねながらも、それを教訓にして少しずつ高みを目指して歩んできました。
     唐の詩人杜甫が「酒債は尋常行く処に有り、人生七十古希なり」と詠んで以降、古希を祝うようになったようですが、確かに1300年前の70歳は長寿で希ですが、現在では100歳以上の方が全国には65,692人(2016年9月13日厚生労働省調査)もおいでになられます。
     国勢調査で日本人の人口は1億2511万7000人(2016年7月1日現在)ですから0.0525%もの方が100歳以上の御長寿で、高齢化社会が年々進んでいることがよく解ります。
     先日、高齢者は75歳以上で65歳以上は准高齢者で勤労者に含まれると当世に合わせる旨報道が有りました。全くその通りで、65歳は未だ働き盛りで体力的には多少見劣りしますが経験値が必要とされている分野が多数存在する以上切り捨てゴメンは道理が合いません。また、健康である方の殆どが働きたい意欲や社会貢献をしたい意思のある方ですから、やはり是正すべきだと思います。
     起伏にとんだ年になるかもしれませんが、変化はチャンス、何事にも果敢に取り組んでまいりたいと思います。

     今年が皆様にとって良き年であられることを心よりお祈り申し上げます。
  •  

  • ふっくら雀

     寒の入りにもなると流石に四国といえども寒さが身に沁みます。
     シベリアの寒気団が日本本土をすっぽり包むと3日程度は北風が吹き荒れ、特に日本海側は大変な大雪となります。一年中で一番寒いとされる寒中、今年は小寒1月5日から立春2月3日がそれに当たります。


  •  身近な鳥のスズメ達も寒風を避けて日当たりの良い場所を選んで羽を一杯に膨らませて真ん丸スズメとなって寒さをしのぎ、チュンチュン鳴いて何やら会話して元気そうです。
     寒中は腐葉土堆肥にする落ち葉集めに日々忙しい毎日ですが、冬の寒さは良い腐葉土をつくるのに欠かせない条件の一つです。落ち葉に適度の冠水と米ぬかなどを攪拌させると、低温でしか活躍しない白い糸状菌が盛んに働いて80℃を優に超す高温で落ち葉を分解し発酵が進み、栄養たっぷりな堆肥が仕上がります。ですから、スズメや人様にとっては凍える寒さでも微生物(菌類)の生活にとってはこの上ない快適な最高の気象条件と言える訳です。
     一年をかけて完熟腐葉土に仕上げるのですが、その間に何度々も攪拌と切り替えしを行い水分と糠を補給して発酵条件を整えながら作業をします。大変な重労働ですが美味しいお米を作るもっとも重要な作業工程なので、おのずと高揚感に満ちた日々が続きます。
     今はその真っただ中のシーズンにあります。


  • もう一つ大切な作業に趣味のバラ盆栽の剪定と挿し木の準備です。
    この時節は寒の寒さで根が活動を止めていますから、植木などの植え付けには最適な時期になり(四国地方に限って)、今年も60本程バラの挿し木苗を作りました。

    koramu162ふっくら雀

     適当な長さに切って根元になる部分は斜めにカットして水に1週間ほど浸かしてから、赤玉土に挿して春を待ちます。5月には新しいバラの花がお目見えとなりますので、今からとっても楽しみにしている所です。

 

  • 皆様の寒中はどんな過ごし方をされますか?

 

  • エンゲル係数

      先日、日本経済新聞に2016年の日本のエンゲル係数が29年ぶりに高水準になったと報じました。
    総務省の家計調査で同年1月から11月のエンゲル係数が25.7%(2015年通年25.0%)で、12月は食費が跳ね上がるために通年では26%超えもありうるとしています。
    因みに終戦直後の食料難の時代は毎日が食料を求める極貧の生活、二人以上の世帯で実に66%を超えていました。
     各国のエンゲル係数(2011年)は、最も低い国はアメリカで 15.2%、高い国ではエストニア34.7%、スペイン34%、メキシコ31%などとなっています。
    リーマンショック(2007年)以降、先進国のエンゲル係数は増加傾向にあり、日本もその傾向がはっきりと表れています。
     その主な原因は生活苦から係数が高い途上国と異なり、世帯構成の変化つまり核家族化の進展とライフスタイルの変化により食生活の在り方が変わってきたのです。
     一つは「21世紀型のおふくろの味」を求める方々で、食事を楽しむゆとりができ、健康志向から安全安心な食材で、こだわり農家のこだわり食材をクール便(宅配)で取り寄せて、自分好みの家庭料理で楽しむ生活スタイルです。 他方は高齢者の方々の一部に健康上の理由から料理ができにくくなったり、若者の間で食材を買って調理する時間的余裕がない方や一人分のボリュウムではコスト高になり敬遠される方などがおいでになり、外食、中食の頻度が高くなっています。そんな理由でエンゲル係数が毎年上がってきています。
     私は食品流通のコンサル業も行っている関係で、10年以上前から百貨店の担当者に売り上げ減少に悩むよりDepartmentのメンツを捨てて1Fにニーズがある食材のお惣菜や弁当、加工食品、各地のこだわり農家のこだわり食材をフロアーに並べて回転で儲ける仕組みに変えてはどうかと提案したことが有ります。さすがに重役連中からPrideが許さないと見えて取り上げてくれませんでしたが、ここにきてやっとそれに気が付いて丸井グループやそごう・西武が1Fに食品を置いて時代のニーズに答えようとする動きが出ています。
     健康で安全安心なこだわり食材を使って「21世紀型おふくろの味」が各家庭に定着するのもそう遠くない時代に入ったと実感している所です。


  •  皆様も「新・家庭の味」を創造されてはいかがでしようか。
     健康と楽しみの一石二鳥の効果がある事請け合いです。

 

 

 

 

  • 椿と水仙

     冬の花を代表するものに「椿」と「水仙」が有ります。


  •  この時節、毎日落ち葉集めに山に分け入るのですが、落葉樹の間から藪椿の真っ赤な五弁の花が凛と咲いて鶯やメジロの格好の餌場となっていて、作業の合間に私共の目を楽しませてくれます。昔はトリモチを竹につけて椿の木に忍ばせ捕ったものですが、捕獲禁止になって以来そのような光景も見かけることもなくなり、思い出話の一つになってしまいました。


  • 江戸時代に特に持てはやされた花木で、その頃に品種改良が進んで200種以上あると言われています。寒椿の代表格「侘助」は千利休がとても好んだ花で私も大好きな一つです。また「東洋のバラ」と称賛されて西洋人にも人気が高かった様で、三大オペラに数えられる「椿姫」はその証と言えるでしょう。
     学名を調べるとCamellia Japonicaとなっていて、宣教師のCamellによって西洋へ紹介された関係からその名がつけられた様です。

    里主コラム164椿と水仙

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  •  掻き集めた落ち葉を持ち帰り圃場で堆肥にするのですが、その作業の傍らの畦に白や黄色「水仙」が花を咲かせてさわやかな香りを放ち、疲れた体を癒してくれるのもこの時節ならではの風情です。
     食べると毒ですが、はれものや肩こりに効能があって、昔祖母が鱗茎をすりおろして絞り小麦粉と混ぜ合わせて布につけ患部に貼りあて、肩こりを直している光景が今でも思い出します。 今は消炎鎮痛剤の湿布が市販されていますから、こんな面倒なことはしなくなりました。
     自然界とうまく付き合っていた古人は効能がある植物を口伝し、生活の知恵としてうまく取り入れていました。
     今は変化の激しい時代ですから医学の進歩も日進月歩、遺伝子の世界まで研究が及んでいますから世の中変わったものです。
     これからはロボットや人工知能の次世代テクノロジーが社会を劇的に変えてゆく時代、これからどんな楽しい未来が待っているのでしょう。
     「椿」や「水仙」もまた違った扱いを受けること必定です。

     

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